「わかっちゃいるけど止められない」
強迫性障害はよくこのように表現される病気です。自分では馬鹿げているとわかっていても、その事が頭から離れず(強迫観念)、ついつい行為に移してしまう(強迫行為)状況です。その行為とは具体的には次のような内容です。
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「わかっちゃいるけど止められない」
強迫性障害はよくこのように表現される病気です。自分では馬鹿げているとわかっていても、その事が頭から離れず(強迫観念)、ついつい行為に移してしまう(強迫行為)状況です。その行為とは具体的には次のような内容です。
汚れやバイ菌に感染することを過度に恐れ、手洗いや入浴を必要以上に行ったり、タオルを頻繁に変えたり、ドアノブや手すりに強い不潔感を抱いてしまう。
車や自転車を運転している時、ふとした瞬間に「人を引いてしまったかもしれない」と何度も同じ場所に戻ってしまう。
ある特定の数字に対して強いこだわりを持つようになり、縁起がいい数字、悪い数字などに必要以上に固執してしまう。
自分が決めた順番で物事を行わないと不吉なことが起こるという不安から、どのような状況でもその順番に強くこだわってしまう。
強迫性障害は人々の日々のこだわりの延長線上にある病気です。どんなに強いこだわりがあっても、生活していく上で問題がなければ病気と定義しません。大事なことは「その行為や観念が日常生活に多大な悪影響を及ぼす」時が病気のサインです。
強迫性障害は残念ながら、薬物治療や認知行動療法単体で治療できる病気ではありません。
患者様ご本人が「治療する」気持ちを強く持ち、「我慢」する姿勢がとても大切になります。