統合失調症

統合失調症とは

統合失調症は精神科で扱う病気の中では最もポピュラーな疾患の一つです。
本人の持って生まれたストレスに対する弱さ、鋭敏さ=ストレス脆弱性や環境要因、遺伝負因が複雑に絡まって発症するとされていますが、未だに多くのことがわかっていません。

稀な病気ではありません

全世界的におおよそ1000人に7〜8人が発症し、日本だけでも80万人の患者様がいます。

統合失調症の主な症状

大きく陽性症状と陰性症状に分かれます。

陽性症状とは
幻覚(幻の声=幻聴を聞くことが多い)や被害妄想(誰かに後をつけられる、噂をされるなど)が主体で、派手で目立ちます。
陰性症状とは
自宅に引きこもり自発性が低下してしまう「影」の症状です。統合失調症の主体は派手な陽性症状ではなく、陰性症状です。
発症して適切な治療をおこなわないと何年、何十年と引きこもりの生活を送ってしまい、全く社会参加ができなくなります。

思考障害

理路整然とした思考状態を保てず、とんちんかんな事を話したり、話しの内容にまとまりがなくなってしまうことも統合失調症の症状の特徴です。

好発年齢

統合失調症は主に10代から30代で発症します。女性では少し発症が遅い場合がありますが、いずれにしろ高齢で発症することは稀です。

統合失調症で現れやすい病気のサイン

  • 幻の声=幻聴が聞こえる
    その内容は悪口だったり自分を誹謗中傷する声だったり
  • 最近人の目が異常に気になる、噂されている気がする
  • 他人の考えが手に取るようにわかるようになった
  • 自分の考えが他人に伝わっている気がする
  • テレビやインターネットに自分の情報が洩れている気がする
  • 眠れなくなった
  • お風呂に入らなくなった、身だしなみを全く気にしなくなった
  • 奇妙な行動をとるようになった、儀式的な行為をするようになった

当院での統合失調症治療

統合失調症で最も重要な治療は薬物療法です
抗精神病薬と呼ばれる治療薬を用いて脳内のドーパミンと呼ばれる神経系の活動を抑え、幻覚や妄想を鎮静化、静穏化することがまずは大切です。ただし、症状があまりにひどく重篤化している場合は入院による治療が必要になります。
統合失調症は非常に再発率の高い病気です
薬を飲まないと80〜90%以上の確率で再発してしまいます。ですから薬の服用をできるだけ続けていくことが何よりも大切です。自己判断で薬を中止することは絶対にやめましょう。
持効性注射剤について
内服ではなく、2~4週間に1回注射(主にお尻や肩に筋肉注射)をおこなっていただくだけで薬効が持続する治療法もあります。主治医と相談しながら上手に病気と付き合っていきましょう。
心理社会的アプローチ
残念ながら現在の治療薬ではなかなか陰性症状=引きこもりを改善させることはできません。社会復帰をどのように促すかが大切になります。そのためのリハビリテーションとして精神科デイケアや作業療法などがあります。そうした心理社会的治療により自立した生活に戻ることを促していきます。平成30年4月に開設される当院の精神科デイケアにて統合失調症の患者様のリハビリテーションを適宜行なっていく予定です。

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