高脂血症

高脂血症とは

血液中のコレステロール、特に悪玉と言われるLDLコレステロールや中性脂肪が増加する状態を高脂血症と定義します。

悪玉と善玉コレステロール

コレステロールにはたくさんの種類があります。いわゆる善玉とか悪玉と言われるコレステロールもその仲間になるわけですが、正確にはコレステロールと特殊な蛋白質が結合した「リポ蛋白」の種類によって分類されています。

動脈硬化

悪玉と言われるLDLコレステロールや中性脂肪（トリグリセリド）は血管壁に沈着して動脈硬化を引き起こします。脳梗塞、心筋梗塞などの大きな病気を引き起こす原因となるので注意が必要です。

高脂血症の定義

一般に高脂血症の診断基準には下記の３種類があります。

当院での高脂血症治療

高脂血症の多くは生活習慣が関わって発症します。まずは生活習慣を改めることが第一です。

• 適正体重を維持すること
• 腹囲（ウエスト）を適正化すること
• ジョギングや水泳などの有酸素運動を奨励すること

などが大切です。そのためには適量でバランスの良い食生活を送ることが重要になります。
そうした生活指導を半年行っても脂質のバランスに改善がみられない場合は、薬物治療を考慮していきます。
特に、心療内科や精神科で使用されるあるタイプの薬を飲み続けるとコレステロール値に異常が起こることがわかっており、その場合は薬の変更や減薬を勧める場合があります。