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カテゴリ「病気について」のブログ記事

当院での内科治療

2017年3月24日 カテゴリー:

当院では心療内科、精神科疾患のみならず、内科治療もおこなっていく予定です。

一口に内科と言っても消化器、呼吸器、循環器、内分泌、神経内科etc…非常に多岐に渡ります。当院では基本的にこころの病気に併存するからだの病気をターゲットにします。それは例えば高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病であったり、慢性胃炎、慢性頭痛、甲状腺疾患、睡眠時無呼吸症候群などの比較的経過の長くなる病気になります。

もちろん、かぜ症候群や急な発熱、気道感染症(気管支炎、咽頭炎)、尿路感染症(膀胱炎)にも対応いたしますが、専門的な治療が必要と判断した場合は速やかに提携の総合病院、専門病院をご紹介いたします。特に、生活習慣病であっても、原発性アルドステロン症に続発するような二次性高血圧や、インスリン注射が必要になる重症の糖尿病、コントロール困難な甲状腺機能亢進症、低下症などは当院ではフォローが難しくなります。予めご了承ください。

ホームページにもお書きしていますが、こころの病気とからだの病気は非常に密接な関係があります。高血圧や糖尿病になると不眠傾向が助長されますし、逆に不眠症になると高血圧や糖尿病に罹りやすくなります。ストレスは肥満をもたらしますし、肥満になるとストレス耐性が低下し、様々なこころの病気を引き起こします。一旦こころとからだのバランスが崩れてしまうと、一方だけを治療するだけではなかなかうまくいきません。

「人間のからだには100人の名医がいる」

ヒポクラテスの言葉です。人間にはそもそも自然治癒力というどんな名医・良医にも勝る「治す力」が備わっています。私達医師はそれをサポートするに過ぎないのです。その自然治癒力を上手に引き出し、個々の病気を診るのではなく、患者様ご本人そのものを診る「全人的医療」を心がけていきたいと思います。

不安障害について

2017年3月17日 カテゴリー:

「不安」はどなたにも存在する正常な感覚です。

試験の前の日やプレゼンテーション、大事な試合の直前、子供の進路、将来etc

高等生物が種を残していく上で欠かせない感情の要素が「不安」です。「不安」がない生物は外敵を恐れないために、太古の昔に絶滅してしまっています。今地球上で絶滅を免れている生物は多かれ少なかれ「不安」を抱えながら生きているはずです。

しかし時にその「不安」が過剰で著しく、生活していく上でで支障をきたしてしまう状態になることがあります。それが「不安障害」です。不安障害は非常に広い概念でその下にたくさんの病気を内包します。

・社会(社交)不安障害

・全般性不安障害

・パニック障害

・特定の恐怖症(閉所恐怖症、高所恐怖症など)

いずれ各病気の特徴についてはブログでも触れていこうと思っていますが、有名な「パニック障害」も不安障害の一つです。不安障害になると、動悸、息切れ、呼吸困難感、めまいなどの自律神経発作=不安発作を伴います。パニック発作もその一つです。「このまま死んでしまうのではないか」という恐怖感に晒され、非常にご本人は苦痛です。うつっぽくなることも多く、不安を感じる場所やシチュエーションを避けて家に引きこもる場合もあります。そうなると日常生活に多大な影響を及ぼします。

ここで「不安」と「恐怖」の違いについて触れておきましょう。「不安」は漠然と漂うもの、「恐怖」は対象が限定されたものです。「恐怖」の前には必ず「閉所」や「動物」など特定の対象名が付きます。「不安」の対象は逆に広く浅くといった感じです。

不安障害は心が弱くなったから発症するわけではありません。脳の中の扁桃体と呼ばれる原始的な部位の異常によって不安や恐怖を過剰に感じることで症状をもたらします。「扁桃体の暴走」と例えられます。

「抗不安薬」「マイナートランキライザー」と呼称される薬を用いて不安発作を抑えたり、「抗うつ薬」を用いて脳内のセロトニンを増やし、不安を軽減する治療が行われます。特定の恐怖症に対しては暴露療法などの認知行動療法や森田療法が有効な場合があります。いずれにしろ適切な治療をおこなえば不安障害は必ず改善します。一人で悩まず心療内科や精神科の門を叩いてみましょう。

大人のADHDについて

2017年3月15日 カテゴリー:

最近よく耳にするようになったADHD=注意欠陥多動性障害もしくはADD=注意欠陥障害。発達障害と呼ばれる生まれもった脳機能の障害、特性の一つです。小児のADHDは3歳から6歳くらいに顕在化し、

・じっとしていられない→授業中に立ち歩く

・注意散漫→買い物を頼まれても別の関心事に注意が移って買い物を忘れる

・衝動性→突発的な行動をとりやすい

このような症状が現れますが大人になるにつれ多動性は影を潜めることが多いです。しかし、不注意、物忘れ、おっちょこちょい、そそっかしさは残存します。衝動性も顔を出すことがあり、ついカッっとなってしまったり、ありえない暴言や暴力に発展してしまうこともしばしばあります。そのために成人して仕事や家事をするようになると、一気に困るようになります。気が散ることで仕事に集中できずミスが増えます。複数の作業を同時に進行させることが難しく、どれから手をつけていいか混乱してしまいます。やるべき仕事を忘れてつい他のことに没頭してしまうこともあるでしょう。カッとなって上司に罵詈雑言を浴びせてしまって後から後悔することに…。家事にもムラができてしまいます。散らかし放題の時もあればやる気を出してトコトン掃除や洗濯をしたり、安定しません。こうしたことが積もり積もって周囲からの評価が下がり、本人も「自分はダメな人間だ」と自信を消失します。自己肯定感が薄れていき、うつ病やうつ状態に発展しやすくなります。

ADHD、ADDの方は健常者に比べ、気分障害にかかるリスクは高いです。

「うつ病の治療をしているけれどなかなかよくならない」

もしかするとADHDの治療をおこなえば今の症状は改善するかもしれません。ミスやうっかりが減り、適応力が増して仕事や家事、勉強に自信が持てるようになり、気分ムラが減る可能性があります。自己肯定感を取り戻してうつ状態を克服できれば、きっと人生が明るくなります。「ひょっとしたら自分はそうなのかも?」と思ったら、ご相談ください。

 

うつ病について①

2017年3月5日 カテゴリー:

先日のブログにもお書きしましたが、うつ病患者数は今や日本国内だけで500万人、全世界では3億人を超えたようです。平成10年、今から20年ほど前まではうつ病患者数は50万人規模でした。20年でおよそ10倍に膨れ上がったことになります。どうしてここまで増えたのでしょう?心療内科、精神科の敷居が低くなり、抗うつ薬のプロパガンダ(宣伝)もあって潜在的に存在していたうつ病患者さんを拾い上げることができたことも大きいですが、何より高度情報化社会になり、仕事が細分化され、行き過ぎた成果主義によって「生き辛さ」が助長されてきたからに他なりません。農業や漁業、林業などの第一次産業の衰退もうつ病患者増加に寄与しているという報告もあります。

現代社会では特別な人がかかる病気ではなく、誰しもが「そうなる」可能性のある病気になったのです。

うつ病の多くは日常のストレスがきっかけになって発症します。昇進、降格、職場移動、引越し、入学、卒業、受験、結婚、妊娠、離婚、死別etc…様々な環境変化に伴うストレスがうつ病発症の起点になり得ます。脳梗塞や脳出血、糖尿病や人工透析、がん、心血管系の病気などによって二次的にうつ病が引き起こされることもあります。

◆気分が沈んでゆううつだ

◆今まで興味があったこと、喜びがあったことに全く感情が湧かなくなった

◆意欲がない 気力がない

◆眠れなくなった

◆食欲がなくなった

◆なんとなくだるい、疲れやすい

こうしたお悩みが続けば、うつ病の可能性があります。

一般には2週間以上、その間ほぼ一日中、症状が持続するとうつ病と判断されます。何よりも、ご本人が非常に辛い状態にあることが最も重要な診断基準になります。悩みを抱えつつも周りに相談できない、しない方ほど重度のうつ病に罹りやすいのです。こじれる前に当院にご相談ください。

 

心療内科・精神科で扱う病気

2017年2月27日 カテゴリー:

心療内科や精神科と聞くとちょっと敷居が高い気がしてなかなか受診する気になれない…

厚生労働省が指定していた4大疾病(がん、脳卒中、心筋梗塞、糖尿病)に精神疾患が加えられ5大疾病となって約6年。昔に比べればいくらか敷居が低くなったとはいえ、そう思われる方はまだまだ多いと思います。

しかし、先日ニュースにも取り上げられていましたがうつ病患者は今や世界で3億2200万人!

日本だけでも500万人以上いると推測されます。(WHO調べ)糖尿病の患者数が300万人規模ですからどれだけメジャーな病気かお分かりだと思います。その他にも心療内科や精神科で扱う病気はたくさんあります。パニック障害や認知症、統合失調症、躁うつ病、強迫性障害etc

これまでは「こころが弱いから」「怠けてるから」と揶揄され、一人で悩んでいた「朝起きれない」「仕事に行くと動悸がする」「何となく辛い」といった症状が、実はうつ病や不安障害、適応障害などの「病い」からもたらされる症状であり、ストレスが加わることで脳の神経系にダメージをもたらし、結果的にそうした症状が出現することがわかってきました。

そして逆もまた然り。自分の症状に悩めば悩むほど、さらに脳がダメージを受けてしまうのです。こうした脳のダメージは通常自然に回復する場合もありますが、こじれると非常に厄介で、医療の力を借りるしか方法がなくなる場合も多いのです。

薬理学も進歩を重ね、現在では有効かつ副作用の少ない薬がたくさん登場し、生活の質(QOL)を下げることなく持続的に薬を服用することが可能となりました。「薬を飲み続けると体に悪そう」「薬漬けにされるのではないか」と気に病む方がいらっしゃるかもしれませんが、今の薬は安全性が高く、単剤(一つの薬)でも様々な症状に効果があるものもあります。漢方治療を併用することによってさらに症状改善が図れる場合も多いです。ですから、お一人で悩まず、気になることがあれば当院にお越しください。

「病気かどうかもわからない」

それでいいんです。大丈夫です。病気か否かは医師が判断するところですから、気兼ねなくご相談くださいね。

 

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