心療内科・精神科で扱う病気
心療内科や精神科と聞くとちょっと敷居が高い気がしてなかなか受診する気になれない…
厚生労働省が指定していた4大疾病(がん、脳卒中、心筋梗塞、糖尿病)に精神疾患が加えられ5大疾病となって約6年。昔に比べればいくらか敷居が低くなったとはいえ、そう思われる方はまだまだ多いと思います。
しかし、先日ニュースにも取り上げられていましたがうつ病患者は今や世界で3億2200万人!
日本だけでも500万人以上いると推測されます。(WHO調べ)糖尿病の患者数が300万人規模ですからどれだけメジャーな病気かお分かりだと思います。その他にも心療内科や精神科で扱う病気はたくさんあります。パニック障害や認知症、統合失調症、躁うつ病、強迫性障害etc
これまでは「こころが弱いから」「怠けてるから」と揶揄され、一人で悩んでいた「朝起きれない」「仕事に行くと動悸がする」「何となく辛い」といった症状が、実はうつ病や不安障害、適応障害などの「病い」からもたらされる症状であり、ストレスが加わることで脳の神経系にダメージをもたらし、結果的にそうした症状が出現することがわかってきました。
そして逆もまた然り。自分の症状に悩めば悩むほど、さらに脳がダメージを受けてしまうのです。こうした脳のダメージは通常自然に回復する場合もありますが、こじれると非常に厄介で、医療の力を借りるしか方法がなくなる場合も多いのです。
薬理学も進歩を重ね、現在では有効かつ副作用の少ない薬がたくさん登場し、生活の質(QOL)を下げることなく持続的に薬を服用することが可能となりました。「薬を飲み続けると体に悪そう」「薬漬けにされるのではないか」と気に病む方がいらっしゃるかもしれませんが、今の薬は安全性が高く、単剤(一つの薬)でも様々な症状に効果があるものもあります。漢方治療を併用することによってさらに症状改善が図れる場合も多いです。ですから、お一人で悩まず、気になることがあれば当院にお越しください。
「病気かどうかもわからない」
それでいいんです。大丈夫です。病気か否かは医師が判断するところですから、気兼ねなくご相談くださいね。