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日本認知症学会

2017年11月27日 カテゴリー:

12月に差し掛かろうとする昨今、朝晩はかなり冷え込むようになりました。風邪など引かれぬよう皆様ご自愛ください。

さて、11月24−26日に開催された日本認知症学会に週末出席してまいりました。今年は石川県金沢市で開かれ、例年通り活況を呈していました。

今年のテーマは「認知症を診る、治す、防ぐ:地域から研究へ、研究から地域へ」という内容でした。

我が国日本は世界でも類を見ない高齢者大国です。65歳以上の年齢の方は実に3392万人、高齢化率は27%に達します。(平成28年版高齢社会白書)

このような現状の中で、高齢認知症の患者様を医療のみならず、介護・福祉、そして地域でどのようにサポートしていくかが議論されました。

また、本年3月12日から施行された改正道路交通法において、認知症のおそれのある第1分類と判定された方に対し、医師の診断が義務化されました。第1分類に振り分けられる方は全国で5万人にのぼります。この内概ね1万5千人が免許取り消しになるという推計があります。中には、運動能力が正常の方もおり、実車によるテストにより最終判断をするべきだという意見もあります。

今後どのように改正道路交通法を施行、運用していくのか、議論が求められる所です。