クリニックブログ

  • トップ

ADHDとうつ

2017年10月3日 カテゴリー:

10月に入り、肌寒く感じる日も増えてきて冬の到来を予感させますね。風邪など引かれないよう十分ご注意してください。

さて、先週末に横浜で開かれた講演会に出席してきました。岐阜県下のクリニックの先生方も大勢参加され、活況を呈していました。そこで注目された演題はADHDとうつの合併のお話しです。

ADHDの患者さんのうち、うつ病・うつ状態を発症している患者さんは実に3割に上ります。逆にうつ病の患者さんのうち、ADHDを発症している患者さんは約1割。うつ病と診断していて治療に難渋するケースではこうしたADHDなど他の疾患が合併している例があり、治療の再考をしましょうという要旨です。大変参考になりました。

ADHDの患者さんはもの忘れや不注意が多く、仕事や家庭で叱責されることも少なくありません。怒られること、注意されることが増えると自尊心が傷つけられ、自己肯定感が低下してしまいます。その影響で気分も落ち込みやすくなり、抑うつ状態を呈してしまうことになります。うつの治療だけをしていてもミスがなかなか減らず、結果期待した通りの治療効果が得られません。そこで、ADHDの治療を並行して行うことでミスを減らし、自信を取り戻すことがうつの治療にも奏功をもたらすのです。うつの患者さんが来られた時に、他の疾患の合併、特にADHDのスクリーニングを行うことがこれからの医療に求められていると感じました。

 

 

 

 

余談ですが、講演会の翌日よこはま動物園、通称ズーラシアに寄って世界3大珍獣の一つオカピーを見てきました。オカピーという名前は「おかしい」が由来ではありません(笑)「森の馬」「森の貴婦人」というような意味らしいです。実物のオカピーはとても愛らしかったですが、進化論上あの奇妙な縞模様はどういう意味があるのか、私にはさっぱりわかりませんです、、、